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ぶらりと町を歩いてみれば

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一日二回の散歩、これがわたしの(というよりわたしたちの)日課だ。
魔の二歳児を狭い室内に閉じ込めておくわけにはいかないので、
よほどのこと(大雨だとか、発熱中だとか)がない限り、必ず外に出掛ける。
大抵、午前は公園遊びと買い物を兼ねて、そして午後はぶらぶら街歩き、が定番。

小さな町なので行くところはいつも決まっている。
最近の息子のお気に入りの場所は、消防署。
先日などは、消防車の前から一向に動こうとしない息子を見て、
職員の人が消防車に乗せてくれた。ヘルメットまでつけてくれて。
それ以来、また乗せろとうるさいので、最近少し困っている。

困っていると言えば、彼には他にあと二つお気に入りがあって、
一つはカフェ、一つはアイスクリーム屋さんなのだけれど、
そこの前を通りかかると、「お茶飲む」だとか「アイス食べる」だとか言って、
一人で勝手に入っていってしまう。まるで常連客のように、堂々と。
そして、いつも首からぶら下げているアンパンマンの小銭入れから、
5セントコインを出して、店の人にどうぞ、と渡すのだ。
一番安いアイスだって70セント。全然足りない。
それでも皆、笑顔で一応受け取ってくれる。ありがたいことだ。

この町の人々は皆温かい。住み慣れた町から越してきた当初は、
友人もおらず、町にも馴染めず、淋しい淋しいと嘆いていたが、
いつの間にか、町を少し歩くだけで、幾人もの知り合いに出会うようになっていた。
こんにちは、ご機嫌いかが?と挨拶を交わす関係の人が、意外にも沢山いることに気づく。
薬局のお姉さん、ホームドクターの受付の人、顔なじみのスーパーの店員さん、
毛糸屋のおばさま、アジアンショップのご夫婦、大家さん、同じ建物に住む隣人、
夫の同僚、近所に住むよく知らないけれどいつも声をかけてくるおじさん、
公園でよく一緒になるお母さん、そしてもちろん、数少ない同郷の友人たち。
行動範囲が狭まったせいか、ここでの生活はあまり実りあるものではなかった、
などと思っていたけれど、それは本当は間違っていたのかもしれない。
わたしの顔を見て、わたしだと認識して、にこりとしてくれる人たちの存在は、
いつだって、何よりわたしを安心させるものなのだから。

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春のお散歩写真を少し。

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あれもこれも、日本に帰ったらすべてがきっと、懐かしく思えることだろう。
町の風景も、この町の人々のことも。

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