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袖振り合うも

k1112k

苦手な11月を、今年は何とかやり過ごした、とホッとしたのがいけなかったのだろうか、
12月に入った途端、あれやこれやと難題が降りかかり、心身ともにクタクタな毎日を送っている。
この時期なので寒いのは致し方ないにしても、雨ばかり降るのでどうにも気が滅入ってしまう。
これで雪でも降れば、少しは明るくなるのだけれど。

今から溯ること数週間前。
ついに心に限界がきて、息子を抱きかかえて停留所で呆然と突っ立っていたときのこと。
その姿がよっぽど酷かったせいだろう、見るに見かねた一人の老齢の女性がわたしに話しかけてきた。
「旦那と喧嘩でもしたのかい?そうなんでしょう?」と。
思わず、いや、違うんです、実は・・・と初対面にも関わらず、ついぽろりと話してしまった。
話しているうちに、ずっと堪えていた涙がどうにも止まらなくなってきて、
人が大勢行きかうのも構わず、ただただ泣きながらその場に立ち尽くしていた。
気がついたときにはその女性は、わたしの目の前から消えていたけれど、
その頃には涙の分だけ何だか体も心も軽くなった気がして、少し楽になっていた。

同じ頃、一眼レフの調子が悪くなってきたので、カメラを修理に出した。
預けに行った先は、もう何十年もこの道一筋といった趣が漂う、古いアパートの一角だった。
優しい目をしたおじいさんが、少々世間話などしつつ、カメラを丁寧に見てくれている。
それだけで、凝り固まっていた心がほぐれるような気がしていた。
よいクリスマスを、とお互いに言って別れたあとのわたしには、きっと笑顔が戻っていたと思う。

袖振り合っただけの人たちに、どうやらこの冬は随分と救われたようだ。
辛いときほど、誰かのふとした言葉だったり笑顔だったりがありがたく思える。
こうして受け取った分、わたしもいつか誰かに返していかなければ。


写真は、不調な愛機に代わり、11月中活躍してくれた、コンデジによる一枚。
先月はこんなに光に溢れていたのか、と、つい一ヶ月前を遠い昔のことのように感じるのは、
峠を越した、ということなのだと思う。いや、そう思いたい。

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