◆Date 「2009年04月」 の記事一覧 

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最後の桜

sakura2009

初めてドイツで春を迎えた9年前、ホストマザーと桜の話をしたことがある。
ドイツにも桜はあるのよ、と言うので、わたしはとても楽しみにしていたのだが、
実際わたしが目にしたものは、濃いショッキングピンクで、日本の可憐で儚げな桜とは、
似ても似つかぬ代物で、随分とがっかりしたものだった。
この状態を人はホームシックと呼ぶのかもしれない、と初めて感じたのは、
実はこの時だった気がする。

ドイツに長年住むうち、最初に見た、あまり上品とはいえない桜以外にも、
いろいろな種類のものがあることが分かった。日本の桜によく似たものも見かけるようになった。
寧ろ、どんな素晴らしい枝振りの木の下であっても、青いビニールシートで景観を損ねることのない分、
こちらの桜の季節の方が楽しめるのでは、と思えるほどになった。
来年の春、日本で見るであろう桜に、わたしは逆にドイツへのホームシックを覚えるのかもしれない。


写真は今年最後の桜、そしてドイツで見る最後の桜。
またいつか、お目にかかれる日が来るだろうか。

MINILAND BERLIN

ll1

ホテルで十分休養したおかげか、息子の熱はすっかり下がった。
長い間外に出られず鬱々している様子なので、最終日ぐらいはと、ソニーセンターにあるレゴランドへ。

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10年前/現在/10年後

ber02

わたしが前回ベルリンへ行ったのは、ドイツに来てまだ間もない頃だった。
もう10年近くも前のことになるだろうか。
当時のルームメイトに誘われるまま、なんとなく付いて行き、
なんとなくぐるりと観光地を廻っただけで、特別な感動もないまま、
またいつもの暗い日常に戻った、そんな記憶しか残っていない。
あの頃はまだ、旅自体に関心もなければ、何かを書き残す術も知らなかった。
そもそも、記しておきたいという思いすら、微塵も湧き出てなかった。
右も左も分からず、一人ただ、この国での生活と言葉に慣れることに必死で、
そんな余裕なんてなかったのだと思う。

そのせいだろうか、ベルリン、と聞くとつい、頭の上に暗雲が垂れ込めるような、
どんよりとした気持ちになってしまう。
季節が悪かった(コートが手放せない寒い時期だった)のもいけなかったのだろう、
思い通りにいかなくて辛かったドイツで最初の冬を、どうしても思い出すのだ。
自分の意志でやってきたのに、自ら望んで選んだ道なのに、
どうしてこんなに苦しいんだろう、と自分でも不思議でたまらなかった。

そして今回、二度目のベルリン。
願わくは、前回と同じ場所を歩いて、今度は何を想うのか(もしくはまた何も感じないか)、
是非試してみたかったのだけれど、それも諸事情で叶わなかった。
印象としては、相変わらず街のあちこちが工事中だということぐらいか。
中心部はますます栄え、郊外はいつまでたっても開発が追いつかない。
街が広すぎて手がまわらないのだろうが、街の外れはどこも荒んでいて、
時々ここがドイツだということを忘れそうになった。
おそらく10年経っても、その風景は変わらずそこにあるに違いない。


冒頭の写真は、前回も今回も訪れた唯一の場所である、ソニーセンターにて。
最終日、ここで食べたランチがかなり美味しくて、最後の最後に大満足。
そういえば、初日の夕食に適当に入ったインド料理屋も、
客はほとんどおらず、とても流行っているようには見えなかったのだけど、
随分と口に合う料理が出てきて驚いた(しかも相当に安かったのだ)。
街が大きい分、ドイツにしては食のレベルが高いのかもしれない。
おかげで、ベルリン=どんより、の図式とはさよならできそうだ。
めでたし、めでたし。
10年後にでも、またふらりと来られるとよいのだけれど。

哀しいベルリン

ber01

待ち望んでいた春がやってきて、喜び勇んで東のほうへ旅立ったのが先月末のこと。
暖かくなって、手持ちの荷物も心も軽やかで、
出発前からそれはそれは楽しみにしていたのだが、
着いた先は驚くことに、まだ冬の最中だった。
電車に乗り込む前に見た空は、確かに青かったのに、そこで目にしたのは灰色の世界。
がっかりしつつも、折角来たのだからと気を取り直して楽しもう、
そう思った矢先、子供が高熱を出してしまった。
暖かい所から急に雪のちらつく街に連れてこられたのだから、無理もない。
子供にとっては長時間の移動も、相当体に負担だったのだろう。
すぐさま引き返すのも難しいので、症状が落ち着くまで、ホテルに篭ることになった。

結局10日間の旅は、4日で終了。三都市巡るはずが、ベルリンのみに。
カメラも張り切って二台持っていったのだけれど、すっかり無駄になってしまった。
でもまあ、こればっかりは、致し方ない。

最終日、電車の待ち時間を利用して、少しだけ街に出た。
わずかだけれど、ここにご紹介。
またしばらくお付き合いくださいませ。

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