◆Date 「2007年07月」 の記事一覧 

ALL

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

幸せの777

0008.jpg

今年の七夕は、ある友人の結婚式に招かれた。
7が三つ揃ったぞろ目のこの日は、聞けば全国的に結婚式の多い日となったらしい。
昨年は6月6日、そして来年は8月8日を狙う人が多いだろうとのこと。
七夕だと聞いて、何も織姫と彦星が一年に一度会える日を選ばなくても、
などと思っていたのだが、なるほど、そういうことだったのか。

新郎の両親と新婦の親戚からの、心温まるお祝いの言葉があっただけで、
他に堅苦しいスピーチも余興もキャンドルサービスもない、シンプルなパーティー。
それでも、各テーブルに数名ずつ着いて、コース料理が運ばれてくる、そのスタイルにいささか驚いた。
もっとずっとカジュアルなものを想像していたのだ。
日本の披露宴とまではいかないものの、それに近い雰囲気。
残念ながら子供が寝てしまったので、途中で失礼したのだが、
その後パーティーがどう盛り上がったのか、非常に気になるところである。

More »

親の勝手

ハンブルク倉庫街

生まれてまもないうちから、子供をあちらこちらへ連れまわすことを、
わたしの母などは、実のところ、あまり快く思っていないらしい。
引越しや帰国はともかく、旅行なんてわざわざ今、連れて行かなくてもいいのに、と。

わたしの家は、旅どころか、ちょっとした外出すら、あまりする家ではなかった。
それだから、ドイツに来ることが決まるまでのわたしは、パスポートも持っていなかったし、
海外はもちろん、国内であっても、旅行したいとも思わなかった。
その喜びを、その楽しさを、それまでまったく知らなかったから。

狭い、本当に狭い中を生きていたと思う。
もちろん、海外のほんの一部を垣間見ただけで、世界を知った、などと思ってはいない。
それでも、私の狭すぎた視野は、日本を外側から眺められる程度には、広がったと思っている。

異なる文化、耳慣れない言葉、未体験の味、初めての景色、
それから、現地の人との時に辛く、時に温かい、コミュニケーション。
旅は、本やテレビでは計り知れない、そういった面白さを、
肌で体感させてくれる、またとない素敵な機会だ。
今度いつめぐってくるかも分からない、このチャンスをどうして逃すものか、
とつい躍起になるのも無理はないではないか。
それだから、息子には申し訳ないと思いつつも、無理のない程度に付き合ってもらうことにしている。

彼が大人になったとき、思うことはどちらだろうか。
「幼い僕を連れまわしてなんという非常識な両親か」
「小さな頃からいろんな体験をさせてくれてありがとう」
勝手極まりないことは重々承知の上だが、後者であってくれることを祈るばかりである。

More »

優しい街

0007.jpg

まだわたしが一人でいたころ、ロンドンやバルセロナのような、大きな街が好きだった。
ドイツの田舎な空気に飽き飽きしていたあの頃、都会の空気は懐かしい日本を思わせてくれて、
ワクワクしながら街中をせかせかと歩き回ったものだった。

それが、二人になって三人になると、不思議とそういうところには目が行かなくなる。
できるだけ田舎の、できるだけのんびりした、そんなところにばかり心が向かうのだ。
子供を連れて余裕があまり持てなくなっているせいだろうか、
徒歩で移動できるほどの、小さな町や村が、しっくりくる気がしている。


ハンブルクはそんな私にとって、もう十分に大きな街だった。
地下鉄を使わなければ移動も辛いのだから。
それでも、子供と二人ホテルに閉じこもっているわけにも行かず、毎日出歩いていた。
港や倉庫街をのんびり歩くのはなかなか楽しかったけれど、階段の多さには泣かされた。
大都市なのに、あれほどまでに整備されていないのは、一体なぜなのだろう。
でも困る度に、誰かが手を差し伸べてくれる。
確かにハンブルクの街自体は、子連れ仕様ではないかもしれない。
けれどハンブルクの人たちは、皆あたたかかった。

ハンブルクの印象

ハンブルク

ハンブルクは私にとって、「外国」のような街だった。
街に港がある、ということは、ドイツではない「外国」を感じるに十分な要素であっただろうが、
きっとそれだけではない何かが、この街には漂っているような気が、始終していた。
街の中心の、おそらくはもっとも人出が多く、賑わっているであろうエリアは、
残念ながらあまり私の好みには合わなかったものの、
滞在していたホテル近辺の、街から外れた裏通りをぶらりと歩いていると、
なんだか突然、例えばロンドンにでも迷い込んだかのような、そんな気持ちにさせられた。
それがどうしてなのかは、今も分からないけれど。
ただ、たぶん今、もう一度同じ場所に行ったとしても、
同じ気持ちはもはや味わえないだろう、とだけはぼんやり分かる。

船で逃げても

0004.jpg

まただ、と思った。これで何日目だろうか。
心の真ん中をぐるりとえぐられるような、嫌な、嫌な夢。
思い出したくもない過去の記憶が、昨日のことより鮮明に思い出される。

人は忘れる生き物だ、というけれど、それは正確じゃない。
確かに忘れるのだ、大切なことは。
だから人は、いや、私は、こうやって記録を残したがる。
でも、本当に忘れたいことは、写真も文字も何もなくても、
決して頭の中から消えることは、おそらくない。


目が覚めている間に嫌なことがあると、よーし寝てしまえ、と思う。
ぐっすり眠って起きてもなお、胸のあたりがもやもやするなら、
よーし旅に出てしまえ、と思う。できるだけ、遠くに。

現実逃避なら、それはかなり有効だけれど、
戦う相手が自分の夢の中のものがたりなのだから、
眠ることを諦めない限り、どこまで行っても逃げられないに違いないのだ。
たとえ広い海の真ん中でも。

北の街へ

0003.jpg

暑いさなか、とある街へ旅行へ出ていた。といっても、2ヶ月近くも前の話。
住んでいる所よりうんと北だから、と涼やかな空気を期待していたのだけれど、
度を過ぎて寒いほどの、小雨の多い毎日だった。

とある街、ことハンブルクの街角で見つけた、ブルーのかわいい子。
指差す方向には一体何が?

黒い「色」と白い「色」

IMGP9037.jpg

確か小学校中学年ぐらいのことだっただろうか。
図書館の本を端から読み終えてしまう私に、ある日両親が買い与えてくれたのは、
一冊の科学の本(というよりは寧ろ科学マンガ、だったかもしれない)だった。
世の中のいろんな現象、例えば、なぜ救急車は通り過ぎる瞬間から音が変わるのか、とか、
スペースシャトルの機内で教わらない液体をこぼすとどのようになるか、だとか、
そういった、小学校では習わない、知らなかったことを教えてくれた、最初の読み物だったように思う。

光や色の三原色は、その本の中でも最も興味をひかれたことのひとつだった。
そこで、白と黒は、厳密に言うと「色」ではない、と知って、参ったなと思った。
当時の私は、好きな色は?と聞かれると、決まって黒、と答えていたからだ。
赤でもピンクでもなく、黒。それが、色じゃないなんて。
ちょっとした衝撃だった。


大人になった今、好きな色を尋ねられたら、きっと白、と答えるだろう。
もう、昔みたいに参ったな、と思わないのは、随分と歳をとって、ずうずうしくなったからだろうか。
それでも、やっぱり今どうしても惹かれるのは、こんな可憐な白い色なのだ。

Appendix

カテゴリー

月別アーカイヴ

09月  07月  04月  03月  05月  04月  03月  02月  01月  03月  12月  10月  07月  06月  05月  04月  01月  12月  11月  10月  09月  08月  07月  06月  05月  03月  02月  01月  12月  11月  10月  09月  08月  07月  06月  05月  04月  12月  11月  10月  07月  06月  05月  04月  03月  02月  01月  12月  11月  10月  09月  08月  06月  05月  04月  03月  02月  01月  12月  11月  10月  09月  08月  07月  06月  03月  01月  12月  10月  07月  02月  07月 

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。