◆Date 「2005年05月」 の記事一覧 

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春はいずこへ?

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春だというのにまだ寒い…などとぼやいていたのはつい最近のことなのに、
気がつけばいつの間にか夏のような毎日。春を飛び越えていきなり、だ。
体の方もその変化にびっくりしてしまったらしく、しばらく体調を崩していた。
なんとか復活したのも束の間、また今日はぐっと気温が下がる模様。
ああ、油断は禁物!

写真はまだ、花壇にチューリップが咲き乱れていた頃のもの。
既に時季外れという気がしないでもないけれど、短かったこの春の思い出に載せておこう。

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香りの記憶

いつだったか、バスに乗っていると「あーあ、昔は良かったよなあ」という声が聞こえてきた。
声のする方向に顔を向けると、目に飛び込んできたのはランドセルを背負ったかわいい男の子。
あんまり驚いたので、えええ、と思わず声が出そうになった。
キミの昔って一体いつのこと?数年前の幼稚園?それとも、まだママのお腹の中に居た頃のこと?
ついそう意地悪く思ってしまうのは、わたしがもうすっかりおばさんになってしまったせいだろうか。
彼らにだって昨日はあるし、昨日があれば昔があったって、不思議はないのに。

昔かあ、とふと考える。今のこの気ぜわしい毎日の中で、昔を想うことはそうそうない。
が、ある時ふとした瞬間に、ぐぐぐと記憶が蘇ることがある。
そのきっかけは、例えば映像であったり音であったり、味であったりするものだが、
私にとって一番強烈に昔を感じ、急激に懐かしい思いを引き起こすのは、嗅覚の記憶である。
ある匂いが、それに関連する記憶を蘇らせることを、プルースト効果と呼ぶらしいが、まさにその状態。
コンクリートに打ち付けられた雨の日の空気、図書館で開いた古い本から漂う感じ、
通学路途中の金木犀のうだるような香り、そういったものに思いがけず再会したなら、
私はすぐにランドセルを背負ったあの頃にタイムスリップしてしまう。
決してよい思い出などなかったあの頃、それなのに、途轍もなく懐かしい気持ちに捉えられて、
何ともいえない甘酸っぱい思いで、胸がぎゅっと締め付けられるような気がしてくる。

面白いのは、例えば、ふとすれ違った誰かの香水の香りだったりとか、
シャツに染み込んだタバコの匂いでは、そこまでの想いに至らないことだ。
それは、その記憶が比較的最近の時代のものだからではないかと思う。
思い出しはするけれど、懐かしいと感じない。
そして、懐かしいと思わないのは、まだ私にとってその頃が「昔」になっていないからだ。
現在は、まだその頃の延長線にある、そんな感じ。
自分の過去も現在も未来も、本来は一つの線上に並んでいるものなのかもしれない。
でも、私が思う「昔」は、その線が途絶えたところにあるような気がするのだ。
もう手の届かない、ずっと向こうに。

年を重ねるごとに、自分が感じる「昔」は、次第に変化していくに違いない。
おそらくいつの日か、(今現在の)2005年5月のことを懐かしみ、「昔はね…」などと語るようになるのだろう。
五年後、十年後…。私はどんな香りで、一体何を思い出すのだろうか。
できれば素敵な、いい出来事ばかりが蘇りますように。
そのためにも、今この毎日をしっかり生きなければ。

十年一昔、なんて言うけれど、あなたにとっての「昔」はいつですか。

忘れていた喜び

春を飛び越して夏が来たのかと思うほど、気温が高くまで上がったあくる日、今度はまるで台風のような嵐のような、ひどい天気に見舞われた。五月は一年で一番爽やかな季節だと、これまでずっと思っていたけれど、まあ、こんな日もある。

暖かくなってきたせいか、この間植え替えたばかりのバジルがよく育っている。キッチンガーデニングは、私の今、唯一と言っていいほどの、心の慰みになっている。種を撒き、水をやり、育て、収穫する。始めるまでは、たったこれだけのことが、こんなにも心に潤いを与えてくれるものだとは、想像すら出来なかった。

思い出すのは、遠い遠い夏の日。ランドセルを背負った私は、明日から夏休みという日に、学校から朝顔の鉢を持ち帰った。落さぬよう、後生大事に抱えて。毎日少しずつ育つのを、あの頃はきっと楽しいと思っていたはずなのに、この二十年近くもの間、そんなことはこれっぽっちも思い出すことなどなかった。あれから一つずつ年を取るごとに、私のやるべきことは少しずつ変化し、また少しずつ増えていった。それと引き換えに、鉢の中の小さな命の息吹に何かを感じることも、空を仰いで流れる雲を飽きることなく眺めることも、その間に忘れてしまったのかもしれない。

もう少しで、プランターに育てているルッコラの収穫ができそうだ。ささやかな喜びの日まで、あとわずか。

豪華絢爛!

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もう一ヶ月以上も前のことだが、週末にブリュッセルまで行ってきた。
その日は雨模様で、終日空は厚い雲に覆われていたにも関わらず、
さすがはベルギーの首都だけあって、どこも観光客で一杯だった。
辺りが暗いとつい物悲しくなったりするのだが、
大勢の人の波を掻き分けつつ歩くと、なんだか少し元気になる。
淋しくない、と思えるからだろうか。

ブリュッセルはもう何度か訪れているけれど、しっかり観光したのは今回が初めて。
念願の王立美術館は期待以上に良かった。
ベルギー人の画家に、私好みの作品がこんなにあるとは。
機会を見つけて、またゆっくり鑑賞したいもの。

グラン・プレスにも初めて足を踏み入れた。
コクトーはこの広場を「絢爛たる劇場」と評したそうだが、まさに言い得て妙。
豪華でこれほど古い建物が、ずらりと建ち並んでいる様子には、
なんと言うか、圧巻、としか言いようがない気がする。

写真はグラン・プレスにて。

旅の疲れを癒すもの

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時間もないので、一時間程度で歩ける範囲を散歩することに。
歩を進めるごとに、辺りは暗くなり、次第に肌寒さを感じてきた。
名残惜しいけれど、お金も時間も持ち合わせてないのだから、今回は仕方がない。
軽くお茶でもしてから、帰路に着くことにした。

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光不足?

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エズからモナコへ電車で移動。
着いたときにはもう夕方で、日は傾きかけていた。
私の思い描いていたモナコとは、光が足りないせいか、少し違う。

あの橋の先には

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「バルザックと小さな中国のお針子」という映画がある。
あの映画の中で、私の心を一番捉えたのは、
そのストーリーでも映像の美しさでもなく、
中国の奥地にある山の、ひとつの岩穴だった。
その向こう側には一体何があるのか。それを想像するだけで、心が躍る。
見えないものに対する好奇心、見えないからこそ掻き立てられる想像力。

私が橋という建築物に興味を覚えるのは、
それが確かにどこかへと続くものだからなのではないかと思う。
どこかに必ず通じている、でもここからは見えない。
その向こうにはどんな風景が広がっているのか、
そうやってあれやこれやと思い描くことが、きっと好きなのだろう。

エズの熱帯庭園の、海と反対側から見えた橋。
あれはどこへ続く道?

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