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贅沢な青と白

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ドイツの11月には滅多にお目にかかれないほどの、きれいな青空に誘われて街へ出た。
いつもは昼間でも薄暗いのに、この日はちゃんとお日様が見える。
青い空、白い雲。たったこれだけのことが、何だかものすごく贅沢なことのような気がするから不思議だ。
柔らかな日差しを感じながら、光のありがたさを想う。

青いキャンパスに描かれた白い飛行機雲を見ていると、
空に吸い込まれて、自分がどこかへ飛んでいってしまうような気がする。
あれやこれやと妄想に耽る、贅沢な昼下がり。

聖イシュトヴァーン大聖堂

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イシュトヴァーンというのは、ハンガリーの初代国王の名らしい。
どこへということもなしに歩いていたら、あまりに巨大なこの建物がビルとビルの間に遠く見えて、
ライトアップされた大きなドームの光を頼りに、ここにたどり着いた。

残念ながら、ちょうど扉が閉ざされた直後で、
中の様子は扉越しに、ほんの少し覗いた程度だったのだが、
夜ということもあってか、少し不気味なぐらい、何か迫ってくるものを感じた。
それが一体何だったのか、今でもよく分からないけれど。

短かったブダペスト旅行。
かなり駆け足だったけれど、それでも十分満喫した気がする。
次回は是非、地元の人ご自慢の温泉に挑戦したい。


ブダペスト編はこれで最後になります。
今日までご覧くださりありがとうございました。
次回からまた私の日常にお付き合いくださいませ。

あるカフェにて

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オペラ座に入れずがっかりした後、付近の道を散歩していて見つけたのがこのカフェ。
いい感じに古く、また時代を遡ったような錯覚にしばし酔う。

壁にたくさんの写真が掲げられていた。
この街出身の音楽家なのだろうか。それとも、ここを訪れた有名人か。
その辺りの事情に疎い私には分からない。

再びお気に入りのトカイ・アスーを味わっていると、続々と年配の女性たちが集まってきた。
地元のおばあちゃんたちの交流の場になっているらしい。
綺麗に身なりを整えていて、清楚で非常に上品。
こうやって年を重ねていきたい、と思わずにはいられなかった。

最後のカプチーノを飲み終わって、会計を済まし、
彼女たちの笑い声を残したまま、私はカフェを後にした。
扉を開けて、身が縮むような冷たい風の中に飛び込んだとき、
止まっていた時間が、再び動き出したような気がした。

出会えなかった音の代わりに

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つい最近のことだが、ドイツでブダペストのオーケストラの演奏を聴いた。
その時はまだ、自分がまもなく彼らの本拠地に行くなどとは思ってもいなかった頃。
演奏を気に入ったことだけは、ぼんやりと覚えているけれど。

折角だから、そのぼんやりした印象を、はっきりしたものにしてから帰ろうと、
コンサートやオペラの予定を調べてみたけれど、適当なものは見つからなかった。
オペラ座の見学ツアーも既に終了した後。
仕方がないから、ホール入り口前の天井をぱちり。
なんかこんなのばっかりな気もするけれど・・・まあいっか。

季節違えば

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王宮の辺りには、様々な美術館・博物館が隣接している。
その一つ、Ludwig美術館にだけは是非とも行きたかったのだが、
生憎時間の関係で中に入ることはできなかった。
せめて、とばかり外観だけ写真に撮る。
11月だというのに、色とりどりの花がまだ残っている。
暖かな花木の美しい時期なら、もっとこの街も華やかに感じられたのでは、と思った瞬間。
そうすると、私のこの街に対する印象も、随分違ったに違いない。

絵本の中の世界

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お天気に恵まれた二日目は、ドナウ川の西側、ブダ地区へ。
モスクワ広場からお城行きのミニバスに乗り込み、まずは「漁夫の砦」へ行くことに。

まるで絵本の中から飛び出したような、このかわいらしい建物からは、
とても「漁夫の砦」なんて名前は想像できない。
聞けばその昔、ここに魚の市が立っていたという。なるほど。
それにしても、なんともそぐわない気がするけれど。

ここからの眺めはかなり気に入ってしまった。一体何度シャッターを切っただろう。
くさり橋もドナウ川も、対岸の国会議事堂も美しい。
やっぱり青い空は最高。

暗いからこそ

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夜のブダペストが美しいのは、闇が深いからだと思う。
余計な光に邪魔されることがないからこそ、ライトアップは映える。

1849年、最初にブダとペストを結んだくさり橋。
街が発展しすぎて、この美しさが光に埋もれることにならぬよう、ただただ祈るばかりである。

美しくも近寄りがたし

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美しいけれど、近寄りがたいものは何も、高嶺の花のあの人だけではなくて、
この建物だってそうなのだ。ブダペストの国会議事堂。
遠くから眺めるのにはいいけれど、少しでも近づくと、拳銃を持った警官が即やって来る。

見学ツアーも曜日を定めてやっているのだが、
生憎チケットは既に売り切れで、中を見ることは叶わず。
あれだけ厳重な警備で守っているものが、一体どんなものだったのか、未だに興味津々。

市場で財布を広げても

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旅の最後の最後まで慣れなかったのが、この国の通貨だ。
ユーロに換算しても、円に換算しても、なかなかピンとこなくて、
最後はもう「高いか安いか分からないけど買っちゃえ」という具合だった。

ちなみに、100フォリントで大体55円程度。
さてさて、このお野菜たちはお買い得なのでしょうか、それとも・・・

生活の薫りが漂う場所

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初めての土地を訪れるとき、美術館とスーパーマーケットや市場だけは、立ち寄るポイントとして外せない。
今回は週末の旅だったので、残念ながらスーパーを覗くことが出来なかったのだが、その分市場を楽しんだ。

食材の集まる場所がどうして好きかというと、そこにその土地の人の生活が見えるような気がするから。
何をどんな値段で買って、一体どうやって料理するのだろうか、などと想像するだけで楽しい。

店先にずらりと並ぶサラミを、お客が自分でカットしていたり、
八百屋の前で、もう何十分も店員とのお喋りが止まらない初老の女性がいたり。
耳を傾けていても、内容はさっぱり分からないけれど、何だか愉快な気分になる。


どこからどう見ても観光客の私に、お酒とおつまみのコーナーのおじさんが声をかけてきた。
「これ美味しいよ。食べてきな」とでも言ってくれたのだろうか。

モノトーン

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時季と天候があまりよくなかったせいなのだろうが、この街には色があまりない。
首都とは言え、華やかさとは縁遠く感じるのは、きっとそのせいなのだと思う。
どこを切り取ってもモノクロ写真のようで。

そんな中、私の目に飛び込んできたのは、メインのショッピングゾーンの街路樹。
街を描いた鉛筆画の、ただその一箇所だけを絵の具で塗ったような、一際目を引く黄色。
その何気ない風景に、なんだか少しほっとした。

さよならはもう少し先で

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ブダペスト行きは急に決まったことだった。
まもなく本国に帰ってしまう友人たちとの、最初で最後の旅行。
慌しい、楽しくも切ない旅になった。

四六時中一緒にいたのに、旅行中、今後のことなんて少しも触れなかった。
それぞれが今この時何を感じているか。私たちの間にあるのはただそれだけで。
さよならを意識した途端、何か大事なものが吹き飛んでしまうような気がして、
私は怖くて何も聞けなかった。

しっとりとしたこの街の雰囲気は、そんな私たちには丁度良かったのかもしれない。


王宮を横目に見やりながら、ドナウ川のほとりを散歩。
途中出会ったこの子も、ちょっぴり物悲しそうなのは気のせい?

タイムトリップ

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昔に戻ったみたい、というのが、私のこの街に対する第一印象だった。
その時代を私は知るはずもないのだ。生まれるずっと前の、遠い遠い、過去のこと。
それにも関わらず、私の知らない「昔」に紛れ込んだような気がしたのは何故だろう。

よく言えば、落ち着いた静かな街。悪く言えば、地味で寂れた活気のない街。
ドナウ川のゆったりした流れは、まるでこの街の象徴かのよう。
周りの喧騒などお構いなしに、進むべき方向に流れていく。
静かに、それでいて雄大に。


週末を利用して出掛けたブダペスト。
派手さもなく、力強さもない。かといって、暗闇に沈んでいるわけでもない。
そんな街は初めてのはずなのに、何故だか懐かしいと感じるのだから不思議だ。
ひょっとしたら、うーんと昔、私はここに住んでいたのかもしれない、なんて。

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